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昭和50年代の同級生中学女子テニス部のスコート姿は普通に見られた。
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テニスはスコートでブルマが隠せると、かえって人気で、練習の時もスコート+ブルマだった。
その頃の私は、スコートから黒いモノが見えても、なぜか平気だった。なんとも思わなかった。
ブルマはブルマ。見慣れていた。
しかし、ある時、体育館の出口で靴紐を結び直すために前屈した女子の純白アンダースコートを見てしまった。
白だ。白が有るんだ。
フリルで装飾している「おしゃれな白ブルマ」─?─名称も知らないのに、
その純白で世界が一変した。
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正式名称がわかった。
正式な試合用の正式なウェアの一部であると知った。
あのアンダースコートの女子は試合間近だったのか。
しかし、さすがに中学生ではアンダースコートは半数以下で、一つの学校でも個人の自由にまかせて、バラバラだったりした。
サービス、スマッシュ、めくれあがるプリーツの中身が楽しみだった。
ブルマ? アンダースコート?
新体操部なら本番用のレオタード、バトン部なら舞台用のコスチュームがあるように、
テニスは純白ウェアが勝負服で、アンダースコートは勝負パンツだったのではないか──少なくとも、中学生までは。
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高校生になると、試合でブルマはありえなかった。オール純白。
真剣勝負に羞恥心などどうでもよくなるらしい。
見るほうも、必然的・不可抗力パンチラを、建前としてパンチラと言わなくなる。
見えるから紳士的に見るが、とりあえず、それまでだ。
見えていいパーツなのだから。
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大学生・社会人になると、完全にファッションとなった。
ミニスカートは美脚を披露するおしゃれなアイテム。純白とは限らず、したがって付属品としてのアンダースコートもカラフルなチャームポイントとなっていく。
純白に固執するフェチになるか、
卒業し、無反応になるか。
見るほうも固定する。
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私は、この通り。
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