「行くぞ...!」
ライフルを空中で構え、発砲する。
反動が来ようと、無視して。
『ルボスマヒョスネクキヌウマ、タヘウカテダマシモミマ!』
もう一度腕を振りかぶり、圧と突風を当てる。
「もうそれには引っかからないぞ...!」
急降下し避け、斜め下からアミヌマーを狙う。
『ツノ、トザタニシ!ナッナホハソナエエバシシトホキ!』
駄々をこねるように空中で暴れる。
「カイル!挟むよ!」
「ああ、わかった!」
カイルが上から狙い、銀鳥が下から狙う。

Raven Snipe
close shot

Trident shot
jet Blake

「「オラーっ!!」」
上下から必殺技を直撃させた。
先に当たったのは銀鳥の必殺技だった。
『ヅゥ!ラズシ!ラズシ!トモカハニダラテウマクヘサイセマシィッ!!!』
追い討ちを掛けるように、カイルがTridentを踏みつけ蹴り深く突き刺す。
とてつもない爆風と共に、爆炎が空を真っ赤に染めた。

またもや壁に叩きつけられたが、もう退場する心配はないはず。
目を凝らして、煙の中を見る。
もうヌマーの姿は跡形もなく爆散していた。
そこに、横浜がやってきた。
「おめでとうございます、今日からあなたがヒマ神です!カイル様!わ、笑笑」
カイルの攻撃が最後にヌマーが死んだので、銀鳥の勝ちにはならなかった。
それは悔しいが、雷夢の仇を当てて少し安心した。
「前に書かれた、水の中で呼吸ができる世界でよろしいでしょうか?わ、笑笑」
「いや...俺は....」
ぎゅう、と手を握り締める。
「西園寺を、生き返らせる事って出来るのか...?」
「不可能ではありません、わ、笑笑その願いに変えますか?わ、笑笑」
「....ああ...頼む」

鐘の音と共に、壊れたビルや建物、アスファルトが直っていった。
意識も、ふわりと消えた。


「ふわ...んん...もう朝か...なんかすごい疲れてるな...まだ寝ても良いかな...」
スマホを起動し、時計を見た。
「えっ!?8時15分!?遅刻するっ!!!」
カバンを掴み、朝ごはんを食べずに家を飛び出した。

「また遅刻しかけて走って来たのか?バカじゃん」
ねばが煽り口調でそう言った。
「しょうがねーだろ!なんか体めっちゃ疲れててめっちゃ寝たんだよ!」
「めっちゃめっちゃうるさい」
「はー?!」

案の定授業中に二度寝し、担任にブチギレられた。
疲れてたんだから仕方ないだろ、昨日の記憶ないけど。
放課後、帰宅しようかとカバンを抱え階段を降りようとしたその時。
ニコニコと笑顔の綺麗な女性が上がって来た。
灰色の綺麗な箱を抱えている。
「銀鳥さん!あなたは今日から、仮面ライダーです!わ、笑笑」
「えっと....?」
とりあえず箱を受け取り、蓋を開けた。
丸い小さなキャップのようなものに触れた。
とてつもない脳への衝撃と共に、すべての記憶を思い出した。
「ああ...横浜か」
「では、他の人にも配りますね。わ、笑笑」
そう言ってねばの教室にも入って行った。
「ねばも戻ってくるのか...」


21日も空けてすまない
復活者続出!

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