「っ、あいつか!」
かなり遠くの空上空、赤黒く光るヌマーが頭から降っている。
どうやって地に着く前に撃破するか。
「Ravenバックルであそこまで飛べば...!だけど、探してる暇がない!」
magicianでも空は飛べるはずだ!とほうきを取る。
「何してるんだお前」
ゆうが呆れた顔をしながら見てくる。
「あ、いやぁ...飛べるかなって」
頭を掻きそう返事をすると、ステッキをほうきに当てた。
「うおぉ!?」
すごい勢いで飛んでいくほうき。
「スマ○ラのワープ○ターじゃないんだからさぁ!!!」
「なあ、ゆう?今まであんなことなってるライダー居たか?」
走って寄ってきたカイルが膝に手をついて呼吸を整えている。
「馴れ馴れしく話しかけるな。...見たことはないが」
「だよな、あいつだけなんか力強いよな」
「うおお!!とまれ!!!」
ステッキを振り続け、なんとかほうきが止まった。
「あみヌマー、かかってこいっ!」
ステッキの先から炎を出す。
先端から出た炎があみヌマーに触れた瞬間。
猛烈な熱風と共に、あみヌマーの落下が止まった。
「えっ...何?」
ぐるん、とあみヌマーは反転し足を下にして。
カッと目を開いた。
腕を振りかぶり、当たるわけのない距離から銀鳥に拳を振るう。
何してんだあいつ...と思ったその時。
とんでもない圧と強風にほうきからずり落ちて、アスファルトに叩きつけられた。
「ぐっ、ぁ!」
かは、と呼吸が止まり。
体の痛みに悶絶する。
「銀鳥!?(; ・`ω・´)」
凄い勢いで落下してきた銀鳥に慌てて駆け寄る。
なんとか必死に呼吸を整え、膝で立ち上がる。
「なんだ、アイツ...、!」
変身したまま口を拭う仕草をした銀鳥。
今までのヌマーとは比にならない。
あんな奴に勝てるわけがない、そう本能が体に叫んでいる。
ステッキを握る手が震えて。
上空を見上げる。
あみヌマーと目が合った。
恐怖に、震えて、震えて。
「落ち着いて、銀鳥!(; ・`ω・´)」
「わ、わかってる...戦わないと...戦えないみんなが...っ」
ワドルディを生き返らせたい。
そう願い続けている。
その願いを叶えるためには、戦い、勝ち抜き、勝者になるしか無い。
「俺、まだ行ける...!」
そんな2人の側に駆け寄って来たカイル、雷夢。
「カモメ、お前がやられる所を見たぞ、大丈夫なのか!?」
「え、あ、うん、何とか、ね?」
怪我して倒れてる場合じゃ無い、と言い放ち壁を使いちゃんと立ち上がる。
「ヌマーにやられて退場したら2度とこの世界に戻れないんだよ!?わかってる!?」
雷夢が怒鳴るように言った。
「退場した人達の為にも、今生きてる人達のためにも、俺がヌマーを倒すんだ!」
落ちているほうきを掴もうとしたその時。
頭上にボックスが落ちてくる。
「うおっ?!?」
一度アスファルトに落ちたボックスを拾い、蓋を開く。
″ス○チャしたんだから、勝ってよ? 瑞喜″
と書かれたデザイアカード。と、その下にはRavenバックルが入っている。
「俺のサポーター最高!!!!」
magician Raven
magic Raven
ready to fight
「自由に空を飛べれば、避けて戦うこともできるはずだ!」
バッと翼を広げ、あみヌマー目掛けて高く飛ぶ。
続
日空きすぎてすまん
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