数週間後。
「部活の後の風呂はスッキリするなぁ」
弟たちにクセーって言われるしな*と少し落ち込み気味で湯船に浸かりながら呟く。
「中高に行ったら運動部だったらみんなそうなるのにな*」
テニスの布教でも弟達にするか!と笑っていると。
脱衣所に置いたスマホから呼び出しの音が鳴る。
「えっ、今!?」
急いで風呂を上がり服を着て自室に駆け上がりジャケットを掴むと外に駆け出した。


「うお、なんだお前。雨にでも打たれたか?」
カイルが呆れ顔で銀鳥の頭を見ながら言う。
「いや、お風呂入ってる時に呼び出しされたから....」
「向こうにドライヤーがあるからそれで乾かしてこいよ」
カーテンで締め切られた救護室。
「へえ、ドライヤーもあるんだ」
「基本何でもある、横浜に言えば取り寄せる事もできるしな」
「便利だなあ」

髪を乾かした後、ジャケットを着直して部屋を出る。
横浜が皆を呼ぶ。
「今シーズン最後のゲーム、流星ゲーム!わ、笑笑宇宙から降り注ぎ現れるヌマー、あみヌマーを地に着く前に撃破してください!あみヌマーが地に着いてしまえば、この地球は粉々に破裂します!わ、笑笑、あみヌマーに似た擬態ヌマーたちも降るので、擬態ヌマーたちも撃破してください!わ、笑笑」
「何それこっわ....」
「お前のスピードが活かされる時がやっときたな、カモメ」
カイルが笑う。
「まあ、俺が勝つけどな」
ニヤ、と笑った。
「お、俺だって負けない!」
「皆様には、大型バックルを支給させていただきます!」
全員の手元にボックスが現れた。
「お!Trident!ラッキー!」
「俺は...magicianかぁ...」
キャラじゃねえなぁ...と呟く銀鳥。
ゆうはbattle ax、はくがはsoldier、雷夢はsniper。
しーるどは...
「(; ・`ω・´)これって、銀鳥が使ってた奴...?」
蛇と果実が描かれたバックル。
「しーるど、それ使わない方が...」
慌てたように銀鳥が声を掛ける。
「でも、使うしかないから、(; ・`ω・´)」

一斉にワープした。

set
「変身!」
magician
ready to fight

set
「変身。」
Trident
ready to fight

set
「変身」
battle axe
ready to fight

set
「変身...!」
soldier
ready to fight

set
「変身」
sniper
ready to fight

set
「変身、(; ・`ω・´)」
double Eden
ready to fight
Hell or Heaven, it's up to you.

しーるどからは赤黒い煙が出ない。
「し、しーるど?大丈夫なのか?」
銀鳥が声を掛ける。
「なんともない、?(; ・`ω・´)」
腕も足も首も自由に動かせる。
足元からは白い煙が出ているだけ。
「じゃあなんで、俺は...」
「カモメ、もうあいつらが降ってきてるぞ。うだうだしてないで行け」
「あ、っうん!」
振ってくるヌマーの真下へと走る。
腰に付いているステッキを掴み、真上へ振る。
模擬ヌマーに雷が落ち消滅した。
「これ意外と強いかも?」
次だ、と駆け出す。


もう20体は倒したが、一向にあみヌマーらしき奴は現れない。
どんどん足が疲弊してくる。
カイルたちもヘトヘトだ。
「いつ振ってくるの、ラスボス...」
次から次へと模擬ヌマーは降ってくるが、ラスボスは現れない。


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