『シラバ!ヤハキハソネ!ワエ!』
そう叫ぶヌマーの声がして振り返ると、自分の旗に向かって大きく剣を振りかぶっているヌマーがみえた。
「あああああ!!!」
慌てて飛び蹴りしてヌマーの剣が当たる前に旗を守りヌマーの腕を切り落とし撃破した。
「危な、」
はぁ、と一息付くと今度こそレヴィヌマーを探す。
見つけた!と駆け寄ろうとするが、先に赤い虎がレヴィヌマーの腕を切り落とした。
『サササァ!マクベバ!!ツノ、ソボセヘオン!!!』
そう叫び爆発したヌマーから水風船が割れるように黒い血が吹き出した。
「洗うのめんどくさいな」
そう言いながら軽く返り血を払って立ち去る。
「つえー...かっこよ...」
変身解除しながらそう言った。
「あー、腹減ったぁ、なんか食うかカモメ」
「いや、いいや。俺ご飯食べてきたし」
「じゃあジュースかデザートでも一緒に食えよ*」
バシバシ、と背中を叩いてから歩き出すカイル。
「え*...」
とりあえず急いで背中を追った。
「みなさん、お疲れ様です!見事レヴィヌマーが撃破できました!衣装は回収させてもらいます!わ、笑笑」
めんどくさそうに全員着替え終えて自由時間。
カイルは晩御飯を食べて、銀鳥は横でメロンソーダを飲んでいる。
「早く帰りたいなぁ*...」
「なんだよ、用事あるのか?」
「いや、門限すぎてる」
怒られるのやだなぁ、と言いたそうにストローからソーダを飲む。
「横浜に自室にワープしてもらえ*」
「そんなことできるんだ」
スタスタ、と横浜が近づいてくる。
「お帰りになりますか?」
「あー...じゃあこれ飲み終わったから帰ろうかな」
「おー、カモメまたな」
自室に飛ばされて、着替えて階段を下る。
母さんにめっちゃびっくりされた。
そのままその日は寝た。
グランプリ用のスマホが鳴る。
目を細めて外を見ると、明るくなったところだろうか、太陽が綺麗に見えている。
スマホをタップすると、案の定呼び出しだった。
「はぁ...ねてぇ...」
パジャマから着替えてジャケットを着て走り出す。
「今回のヌマーは、わこヌマーです!ゲームルールは、わこヌマーが特殊なカメラを構えて立っているので、カメラで絶対に撮られないように戦ってください!撮られたら毒を飛ばされて即死してしまいます!わ、笑笑」
「いつも笑ってるなこの人...」
「カメラは俺に任せろ!*」
西園寺がそう胸を張って言った。
「お前撮り鉄だもんな*まともな方の」
「害悪撮り鉄○ね」
「やっぱりこの人たち仲良いのかな...?」
そう呟いた銀鳥。
幸い二人には聞こえていないようだ。
「行こっか!お姉ちゃん!*」
「うん、気をつけて戦うよ」
うさぎ姉妹がサロンを出て行ったのを追いかけるように全員走り出す。
「やっぱり勝たないとだめだからね...張り合うよなぁ...」
『ニャッハーソク!バエダホアエウタマ!w』
カメラを構えてぐるぐる回るわこヌマーの回りを弱いヌマー達が囲んでいる。
set
「変身!」
soldier
ready to fight
set
「変身」
sniper
ready to fight
set
「変身!」
Trident
ready to fight
set
「変身っ!」
magician
ready to fight
一斉に変身して走り出す。
カメラに映っては行けないなら、走り続けるしかない。
続
こんばんは!!
すごくがんばった。
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