あるの深夜、ひとりかくれんぼを実況するスレが立ちました。 ひとりかくれんぼとは・・・ 簡単に言えばボードとメダル一枚のこっくりさんより色々と準備が必要で尚且つ、どんな霊が来るかわからない降霊術です。 スレを立てた【◆iwr.CbaKEE】はこれら必要なものを書き込み一緒にひとりかくれんぼをやらないかと言いました。 ※必要なもの
・足と手のある中身を取り除いた『ぬいぐるみ』
・お米(ぬいぐるみに詰めれるぐらいの量) ・縫い針、糸(赤)
・刃物 ・コップ一杯の塩水

2時30分まで募集すると言い、今度は3時までにすることを書き込みました。

※ぬいぐるみの綿を全て取り除き
※ぬいぐるみに米を詰める
※自分の爪を少し切り
※それも中にいれ用意した針と糸で縫う
※縫い終わった糸でぐるぐると巻き、縛る ※ぬいぐるみに名前を付け
これで一通り下準備は終わりです。

次に書き込まれたのは始めかたです。

※3時になったら『最初は○○(自分の名前)の番だから』とぬいぐるみに向かって言い、お風呂場に行ってぬいぐるみをバスタブに入れ、水に浸ける。
そして部屋に戻り、テレビを以外の電気を全て消す。 そのまま目を瞑り10秒数えて刃物を持って風呂場へ向かう。
ぬいぐるみを持ち、ぬいぐるみに向かって『○○(ぬいぐるみの名前)見つけた』と言い刃物でぬいぐるみを刺して『次は○○(ぬいぐるみの名前)が鬼』と言いながら置いてそのまますぐに何処かへ隠れる。

終わり方は◆iwr.CbaKEEが自分が終わってから書くと言い、さらにかくれんぼの最中にしてはいけないことを書きました。

※注意すること
・外に出ない
・電気の明かりは絶対に消す
・隠れてる最中は静かにすること

そして一人、参加者が現れました。 名は『参』。 このスレの主人公と言っても過言ではない人です。

この『参』は隠れたはいいものの塩水のコップを台所に置いてきた。取りにいった方がいいのか書き込みます。
◆iwr.CbaKEEは取りに行くのは危険だから待ってくれと言いテレビの音が聞こえるかと聞きます。
すると『参』はテレビの音は聞こえるが恐い、付けっぱなしにしていると返答します。

開始から20数分、『参』の現場に異変が現れます。

『テレビの音が聞こえなくなった』

焦る『参』に◆iwr.CbaKEEは自分が塩水を持って隠れてと言い忘れたことを悔い、自分の先にかくれんぼを終わらすから隠れた場所から出るのは待ってくれと言います。
◆iwr.CbaKEEを待つなか、『参』は部屋に誰かいるなどと書き込みさらにスレは恐怖に陥って行きます。
そして、◆iwr.CbaKEEが終わらせ方を書き込みました。

※塩水を含みながら隠れた場所を出て、何を目にしようとも口に含んだ塩水を吐かずにぬいぐるみを探し、あったらぬいぐるみに塩水を吹き掛けて「私の勝ち」と三回言えば終われる。
ぬいぐるみはその後、燃えるゴミに出すかか自分で燃やし『必ず燃やす事』

『参』の状態は悪化しパニックで塩水はないと書き込みます。
◆iwr.CbaKEEは喋らないで静かに待てと言い近所に友達がいるか聞きます。

その後◆iwr.CbaKEEは本当に危ない、友達がいるならばメールで塩水を持って家を訪ねるように頼めないかと書き込みます。

『参』はメールを送るのですが別の場所でカンカンカンカン音がする、限界だから出てもいいかと書き込みます。
しかし、◆iwr.CbaKEEはテレビが消えたら終わり無理だと言い、他に見ているスレの人に助けを求めます。

『参』は外にいる何かが、キコエルキコエルと喋っていると書き込みました。

◆iwr.CbaKEEも少しパニックでどうしたらいいのかわからず。
スレの住人は怖がっている『参』を朝まで待てばなんとかなる。
もう少しだからガンバレと激励しました。
隠れた押し入れのすぐ側まで迫り、『参』の恐怖は最高潮に達しもうここから出ると言いました。

ここで、スレの住人が他に頼れる人はいないのかと◆iwr.CbaKEEに聞きました。
すると◆iwr.CbaKEEは「います。聞いてみます」と答えたのです。
今までヤバイ、自分も分からない等と半分パニックになっていた。◆iwr.CbaKEEにはまだ頼れる人物がいたのです。

何故、最初からそうしなかったのでしょうか?
ここで、もう1つ疑問です。
◆iwr.CbaKEEは塩水の事を途中で書き込みました。
塩水を台所に忘れた『参』がこれだけ恐怖しているのに、こんなに大事な事を何故に途中で書き込んだのでしょうか?

それからひとりかくれんぼを教えてくれたと言う◆iwr.CbaKEEの先輩が助けてくれることになり、それぞれ三人でひとりかくれんぼを終わらせこのスレの恐怖はおさまりました・・・が

この『ひとりかくれんぼ』は降霊術でもあるのですが一種の催眠でもあります。
始めに電気を消し暗くさせることによって人は視覚を奪われ聴覚が研ぎ澄まされます。
いろんな音が耳に入り、普段は気にしないちょっとした風の音や水滴の音がひとりでかくれんぼをすると言う普段ではありえない遊びにより、溢れた恐怖によってそれら全てが何か霊の仕業だと思い込みます。
そして、それに恐怖すると本物の霊がやってくるのです。
言わば全ての行程はほぼ無関係で真っ暗闇と恐怖心を抱いた人間と言うのがキーワードです。
恐怖心と同情心に霊は付け寄ってきます。


かと言って、恐怖や同情がなければ霊は来ないと言うのも違いますが・・・



背後に気配を感じる時、振り向きますよね?
いません。それは霊だからです。




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