Episode.2
「Tの奇行/氷結の調」

2083年 5月2日
静岡県・沼津

ハンク「しかし、どうにもあと49日で世界が終わるとか考えられないな〜」
鈴木拓馬「だってマジだからね。ハンクくんに似てる名前の人が予言してたらしいよ。」
ハンク「え!?おれに似てる名前の人が!?」
鈴木拓馬「ハンク・ノワールという1833年の人物が、2083年の5月から50日後に世界が滅亡するという予言があったらしいね。」
ハンク「へぇ〜…それで?」
鈴木拓馬「SNSとかネットの人々は「どうせ嘘だろ」とかの発言が多かったけど、どうやらマジだったらしいね。」
ハンク「あと、トランスっていう謎の生命体についてはどう?」
鈴木拓馬「昨日、東京に現れたらしいね。なんでもtadokoroって人が撃退したらしいけど。」
ハンク「おれたちのいる場所にも、いつしか来るってことがわかってる。」
鈴木拓馬「でも、来ることはもう予測済みだよ。」
ハンク「え?」
鈴木拓馬「キミの目の前にいるじゃん。トランス」

トランス「ふっ。まだヒマチャットの者が地球にいたとはな。ここで消すまでよ……!!」
鈴木拓馬「ハンク!お前は下がれ!」
トランス「………なっ!!」
鈴木拓馬「キミのステータスは既に解析済み。今から撃退に向かう。」
ハンク「おい…!!拓馬!おれは何もしなくていいのか!?」
鈴木拓馬「たしかキミ、氷結という名の能力を使えるんだっけ?1回使ってみせてよ。」
ハンク「わ、わかった……喰らえ!!」
トランス「……なに!?体が、動かん……」
鈴木拓馬「ナイスアシストだ!ハンク!これで決めるぞ!」
トランス「ぐっ………貴様ら……!!だがいい、次の追手が来る……」
ハンク「消滅した……」
鈴木拓馬「とりあえず、このトランスのデータをヒマチャの共有ベースに送っておいた。」
ハンク「もうすぐ時間だな。」
鈴木拓馬「よし。じゃあ行くか。」




一方、東京・新宿

tadokoro「鈴木拓馬から新しいトランスの情報か。人間の言葉を使える…ということは上級トランスの可能性が高い。」
tadokoro「これで一つ、謎が解けた……」


世界滅亡まで
あと48日

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