ワリキリ
わりきり
冷やし中華始めました!的なノリで、そのワリキリ掲示板は、夏の暑い盛りに開設された。
僕は、たまたま誘導されて出入りするようになったのだけど、そこは援デリの巣窟だった。
そりゃ、これだけセックス大好きプリンセスが揃っている国だったら、少子化は起らないわな。
かく言う僕も、援デリだろうなーと思いつつも「お小遣いくれる人なら、何でもやります」なんてことを書いている女子に、それこそ、冷やし中華を注文するみたいに、交渉して会うことになった。
セミの鳴き声がけたたましい待ち合わせ場所にやってきたのは、セックス大好きプリンセスとは程遠い地味なお姉さんだった。
ぽっちゃり型は残念なところであるが、眉毛が太いところなど、僕が好きな女優にちょっと似ていた。
彼女は、ワリキリを始めて1年になると言う。独り旅が好きとのこと。
毎年、秋には海外に渡って長期滞在する生活をここ数年送っているらしい。
ただ、日中の派遣社員での稼ぎだけでは生活費で手いっぱいであり、そのため、この時期だけワリキリで旅費を稼いでいるそうだ。
本物のワリキリさんか援デリの区別はつかないけど、その話自体にウソはないのだろう。
僕は、なるほどと思いながら、作業をこなした。
彼女は、結構、手入れがされていてきれいな体だった。ぽっちゃり型は好みではないのだけど、触れるとひんやりしているその肉体がほてった体に抱き心地を与えてくれた。夏の暑い盛りに冷やし中華で涼を得るようなものだ。
「ワリキリは、しばらくはお休みです」
事が終わった後、彼女はうれしそうに言った。
必要な旅費はたまったので、仕事も辞めて、来月からアメリカのオハイオにしばらく滞在するとのことだ。
「また、来年の今頃に旅行資金を稼ぎに来るかもしれませんけどね」
この時期だけ限定の冷やし中華みたいなもんか、と、冷やし中華に乗っているハムみたいな彼女の体を見ながら、僕は思った。
愛人契約
お金くれる彼氏
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