セックス恐怖症
セックス依存症
大学の時のサークルに、ずいぶん男勝りな女がいた。なんでも仕切りたがるし、声はでかいし、女らしさのかけらもないような子。いつもジーパンはいて、もう彼女がスカートをはいたところなど、想像すらできないような。
なんかコンパのときだと思うけど、彼女がえらく酔ってしまって、自分が介抱することになってしまった。彼女の家まで送ろうと思ったが、埼玉だって言うし、しかたないから自分の部屋に連れて帰った。
とりあえず、座布団とかクッションの上に寝かせて、水を飲ませた。
そうしたら、なんか弱弱しい彼女の姿が急に女の子みたいに見えて、びっくりした。
「気分どう?」と聞いたら、ちょっと笑って「うん」と言った。なんかすごく色っぽかった。
「私、セックス恐怖症なんだよね」と彼女はいきなり告白した。
「へー、そうだったんだ」と流して聞いたが、結構ショッキングな告白だった。
「だからわざと男勝りを演じてたりするんだけど、別にこれがもともとの性格ってわけじゃない。ただセックス恐怖症を隠したいからなんだ」
「じゃ、処女なんだ?」ちょっとからかうように言ったら、彼女は恥ずかしそうに「うん」とうなづいた。
「今時大学生で処女なんてありえないって思う?」彼女が上目づかいで僕を見る。
「そんなことないんじゃね?」と答えた。まぁ。自分も童貞と言っていいレベルの経験しかないし。
「男がキライなのに、セックス恐怖症だから余計に男が受け入れられなくなってるんだよね」
自分の問題点を把握しているのはいいことだよ、と言っといた。
「だけど……相手が君だったら、いいかなって思うんだ」
こ、これは、告白なのでしょうか、頭から蒸気が噴き出したような気がした。
[メールボックス]

不用品買い取り・遺品整理のことは
十勝リユースにおまかせ下さい

- MOBI-PAGE -