熟年離婚
熟女好き
「うちの両親、熟年離婚だってよ」、彼は気にいらなそうにつぶやいた。
「あらー、大変ね」って。私には関係ないし。
「お袋はいいよ。別に。一人でも。友達も多いしさ。だけど、問題はおやじだよ。熟年離婚なんかされたら、もう家政婦でも雇うしか。そんな金ないしさ」
「あなたが、時々見に行ってあげればいいんじゃない? 同居するとか」
って言ったら、「まさか! 結婚できなくなっちゃうじゃん。お前もヤだろ。舅と同居なんて」
いやだ、彼、私と結婚するつもりでいるのかしら。
「舅と同居でもいいって言ってくれる優しい女性を探したらいいんじゃない?」、私は天使みたいにほほ笑んだの。
自分の問題じゃなければ、人は他人にどこまでも優しい言葉をかけてあげられるの。
それ以来、彼とは会ってない。
だから、その熟年離婚の顛末も知らなかったんだけど、ある時、共通の友達から噂を聞いたのね。
「あそこの親、熟年離婚したんだって。なんでも、お母さんの方がお父さんのギャンブルにもう限界だったみたい。定年してもまだパチンコで、負けて帰ってくると奥さん殴ったりしてたらしい」
「あらら。だったら、熟年離婚じゃなくても、普通の離婚物件じゃない?」って私は笑って聞いてた。
「あなたもよかったわね。あの彼と別れたんでしょ。もし結婚とかだったら、苦労してたわよ」って。
知ってたの。実は。彼にご両親に紹介するって言われてね。実家に連れて行かれたの。その時、お台所で、彼のお母様から一部始終聞いてたの。
「あなたも、あの子と別れた方がいいわよ。あんな父親の息子ですもの」って。

愛人契約
[メールボックス]

不用品買い取り・遺品整理のことは
十勝リユースにおまかせ下さい

- MOBI-PAGE -