お金支援掲示板
セックスとお金
ネットのあるコミュニティーで知り合った工藤さんは、アラフォーの自称美魔女だ。個人事業を営んでいるが、最近は経営不振で借金で火の車だそうである。
「いっそ、お金支援掲示板にでも、無担保無利息でお金貸してーと書いてみようかな。神様いるかな?アハハハハ」と笑っていた。
「苦しい時の神頼みって言うけど、苦しい時だけ頼ってくんな!と神様に怒られるオチだよねー」と何だかもうやけくそって感じだ。
こんな感じで、工藤さんとは夜な夜なスカイプで世間話をしていた。彼女にとっては、ある意味、現実逃避なのだろう。
僕も少々蓄えがあるので貸してあげてもいいとは思っていた。少なくとも、お金支援掲示板で募るよりは僕相手の方が確実ではある。もっとも、会ったこともない工藤さんに「はいどうぞ」とお金を貸すほど僕は人がいいわけではない。神様だってきっと万人に共通ではないだろう。
そこで、一度デートしてみませんか?と誘ってみた。実際に会って、ネットで会話している通りのいい人だったら融資してもいいと思っていたのである。
僕の申し出に工藤さんはしばらく返事をしなかったが、やがて「さすがにそれは試されているようで嫌だなー」とやんわりと断ってきた。ある意味、値踏みされているようなものなので不快感を示すのは当然だろう。僕は工藤さんに失礼を詫びた。
そこから、工藤さんとはしばらく音信が途絶えた。そして、いつの間にか、彼女の事務所のサイトも404になっていた。おそらく金策が上手く行かなかったのだろうな、と工藤さんの身を案じながら、何気にお金支援掲示板を眺めていると、そこに工藤さんと思しき書き込みがあった。「自己破産寸前です。誰か助けてください」という悲痛な叫びだった。結局、工藤さんはお金支援掲示板に頼ったのだ。きっと、苦しい時の神頼みだ。苦しい時だけ神様に頼っても受け入れられないのは彼女が一番わかっていたはずなのに。
あの時、僕の申し出を受けていれば、もしかしたら破産を免れたかも知れない。僕は楽しい時間を提供してくれた工藤さんの神様になってもよかったんだけどなと、ストップ高にまで跳ね上がった株式を売りに出しつつ僕は思った。
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