番外
透明。それに色なんてない
強いふりして、可愛いふりして、怖いふりして
2年4組。涙田 麻衣
やっぱ、違うよ。こういうの。やりたいことはやりたい。言いたいことは言いたい。恋もしたい。
1年4組 長瀬 景子
それだけ。何もない。
窓から見える景色も全て背景だ。
それは僕の視界を蝕んでいく
鳥が鳴いているのに、つまらない怒号が今日も
鼓膜を叩く
そんなものだ
絵に潜む怪物はまだ姿を見せない。
今日も、今日ですら、
別に僕になにかある訳じゃないけど、尻尾ぐらい見せてもいいんじゃないかと、
思えるほど伊達に絵を描いていない
1年1組 間 寛太
春。もうこれ以上生きられない。
私は使われない教室で一人でいた。
2年4組 千葉 優香
私には何もないすがっていては溺れるだけ。
それが嵐を呼び雨を降らせる道だとしても
机上に座すは、無垢な白。
私はそこに鉛を押し当て、謎を解く。
1年2組 的場 葵
赤い糸は裂けないの。
運命って信じる?
君はどう思うかな?一目惚れ。「リナリア」って
1年2組 加藤 真冬
雨が振り続けてる。
僕だけはこの体温を失わない。
失ってたまるか
3年3組 日野 陽一郎
夏が始まる。
3年3組 赤城 啓介
何一つ救えなかった少年。
エゴだと言われたらそこでおしまいだ。
行きつくとこまで行って、
笑えないところまで落ちて、
君がいるのが今の場所で 春は終わった。
時間は巻きもどれないって本当らしい。
夏が始まる。
君は半袖が嫌いだ。
もう、多くは語らない
桜咲かんな
3 年前(編集済み)
最後の所の文です。
偽りの自分も、何の意味もない絵も
私たちは制服の裏表に隠した。
死にたくなるような夜も、
焦がれるような片思いも
ずっと隠して生きてきた。
決められた答えを出すことも、立ち止まらない勇気だって
自分らしさを探すのも、守れなかった痛みだって
まるで広い海の真ん中にいるみたいに
悩んでる。抱えてる。
僕らは、
群青に溺れる。
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